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『長工大賞』受賞者

 第8回 令和4年(2022年)『長工大賞』受賞

東京支部「活性化プロジェクト」の提案と東日本大震災復興ボランティア活動
川澄 昴(S38E)

『長工大賞』受賞者の功績

あなたは、母校を卒業後、人生の「夢と希望」に誘われ、ふるさとを離れ首都圏で日々活躍されました。
 そのような中で、長岡工業高等学校同窓会東京支部との出会いに始まり同郷・同窓をネットワーク化して高齢社会の中で元気な活動を展開する「活性化プロジェクト」を東京支部に提案されました。「長工らしい理論」と実践活動を自ら率先し価値観を共有できる同好会の活動が効果的であることから、「山の会」「コーラスの会」等を創設し、リーダーとして東京支部の活性化・隆盛に努められました。
 特に「山の会」では有志(佐野太、櫻井明、阪西保、星富夫、勝沼正敏)を募り東日本大震災で甚大な被災を受けた南相馬市ヘ、復旧復興のボランティアを行う等、社会奉仕活動も実践されました。東日本大震災10年の節目、令和3(2021)年には、南相馬市から感謝状が授与されました。
 長工OBとしてボランティア活動を通して社会への恩返しの行動力は、同窓会の名声を高め「小さくとも光り輝く」他に類を見ない功績であります。
 その功績を讃え、創立120周年にあたり『長工大賞』を授与します。

長工 創立120周年記念誌 令和4年(2022年)10月発行より抜粋

『長工大賞』受賞者の紹介

 「長工大賞」という身に余る栄誉を賜り、わたくしのこれからの人生の励みとなります。
 私が就職した昭和38年当時は「仕事が人生の全て」であり、「会社人間」であることが普通のことでした。そんな中で長工同窓会での集まりは、仕事を離れての社会との接点でした。 同窓会の活性化を図るとの目的で、平成13年、東京支部では、これまで電気会・機械会など課別に活動していた課の壁を無くす組織改編をしました。昨今、多様性が声高に喧伝されていますが、20年以上前に長工同窓会では活動多様化の組織改編をしていたのです。今日の同窓会東京支部が順調な運営を継続できていることは、当時の東京支部長や幹部皆様の慧眼であったと恭敬するばかりです。東京支部の会合や行事作業での交わりの場では諸先輩の豊かな生き方や人柄を知るにつけ「もっと深く交歓したい」と思っていました。常々は単独で登山していましたので山登りの仲間を募ったところ、それぞれに実績のある山仲間が集まりました。会の愛称 LMC(L:Liberty 自由・奔放な)は樋口現顧問(S29E)が「名付親」です。厳冬期は丹沢山塊、夏季は北岳、南ア縦走、九州遠征では阿蘇九重山で「坊がつる讃歌」を歌ったのが楽しい思い出です。
 「ジョギング同好会」を小嶋さん(S37C)が立ち上げ、さらに、当然のように「ゴルフ同好会」「散歩クラブ同好会」「コーラス部同好会 LGC」とサークル活動発足の輪が広がることとなりました。これから職場の仲間入りをする若い人には「長工同窓会は先輩後輩の関係性以上の交歓の場」であることに期待して新しい風を吹き込んでほしいですね。
 さて、「長工大賞」受賞の紹介文に東日本大震災被災地でのボランティア活動の記載がありましたのでそのことに少し触れておきます。被災地支援活動参加者の「衣食住」は自己責任ですので幕営自炊としました。登山同好会LMCでは毎年のように幕営自炊をしていましたので、その体験を活かすチャンスであり、水・電気・食料は車で調達でき水洗トイレまである恵まれすぎた幕営などLMCにとっては何の問題もないとLMCのメンバー6人が早速参加すべく梅雨明けを待って5月下旬震災被災地に入りました。 支援活動の詳細は、勝沼正敬さん(S36E)記載の下記の報告記事をご覧ください。
・長工同窓会東京支部HP登山同好会(LMC)「南相馬市でのボランティア作業を終えて」
・本部会報66号 令和5年2月発行「福島県南相馬市でのボランティア作業を終えて2013年5月19日~」

東京支部だより 第21号 令和5年(2023年) 6月発行より抜粋