『長工大賞』候補者の推薦募集
『長工大賞』候補者推薦文の例
1.候補者名:野﨑敬策 殿
2.卒業年及び科名:昭和46年 電子科卒
3.推薦理由
昭和46年(1971年)電子科卒業の野﨑敬策(のざきけいさく)氏を令和2年度の長工大賞に推薦いたします。推薦理由は次のとおりです。
- 野﨑(旧姓:椿)氏は長岡工業高校卒業後、松下電器産業㈱(現、パナソニック㈱)に入社され、現在ではなくてはならない有料道路のETC(自動料金収受システム)を始めとする交通管制、道路情報管理システムの発明、開発・実用化に従事され、平成8年(1996年)には同社のETC開発の総責任者となるETC特別プロジェクト室長を歴任されました。
- 野﨑氏は、松下電器産業㈱を退職後、交通ジャーナリストとしてメディアに登場される一方、 東京理科大学の講師としてその高度な専門知識を学生に指導されるなど、多岐にわたる活躍をされ現在に至っています。 また、野﨑氏は電子情報通信学会(IEICE)、情報処理学会(IPSJ)、電気学会(IEEJ)の会員 として数多くの論文を執筆発表され、これらの論文は現在のETC、VICS(道路交通情報通信シ ステム)、ITS(高度交通システム)の発展に多大な貢献となりました。
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野﨑氏の主な発明は次のとおりです。
「自動料金支払装置」「交通情報提供システム及び装置」「カーブ進入危険防止支援システム」
「走行支援道路システムの運用方式」「ナンバープレート読取装置」「原子力発電所被爆管理装置」 - 現在は、電子情報通信学会のITS研究会専門委員会委員、情報処理学会シニア委員として、社 会生活における環境、都市、防災、福祉、高齢化などの複合的な問題を解決し、より良い社会 を実現するために、通信ネットワークと交通ネットワークを統合的に構築するシステムの開発 に尽力されています。
野﨑氏は、在校生ならびに卒業生にとっても鑑となる人物であることは言うまでもなく、長岡工業高校で学んだ知識をもとに現在の最先端をいく高度な専門知識・技術を修得され、野﨑氏の業績が社会に貢献、還元されたことは正に長工生の誉れであり称賛に値するものと考えます。
以上のことから、野﨑氏の功績を称え長工大賞に強く推薦いたします。
以上