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先輩から

S20M 松永大先輩からの投稿です。
第87弾です。なお今後も定期的に投稿を掲載して行きます。どうぞご期待ください。

第87弾「提 案」

松永 巌

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 令和七年六月二〇日朝、家内が血相変えて電話の子機を携えて私の部屋に入って来た。
 そして送話口を手で覆い乍ら小さな声で「警察から」と言って私の手に渡した。家内は警察を騙る詐欺電話と思った様であった。
 私は子機を取って耳に当て徐に「松永ですが」と答えた。
 受話機から聞こえた答は「こちらは戸塚警察署住民相談係の阿部と申します」と切り出した。その声とトーンから所轄警察を騙る詐欺電話で無い事を察知した。そして私が六月一六日に戸塚警察署長宛に或る提案を投書した事を思い出した。
 提案の内容は最近頻発する高速道路の逆走防止に関するものである。
 私の考えたのは、逆送は何故起るるかと言う事と、逆走者に逆走である事と知らしめる方法が現状では全くない事である。
 大体逆走者が高速に入る時に犯し易いのは「高速の出口を入口と間違えて侵入する」ことから始まる。だからこの出口に侵入しようとする者に「あなたは逆走」と大きく標示で示す事。即ち出口に「逆走の標示」を建てる事が第一歩。
 それでも高速を逆走する者に対しても「あなたは逆走」の標示をする事である。現在逆走者は正常運転者に対する標示の裏側を見て居て標示標式が全くないのが現状で早急にこの標示をする必要があると言う提案である。
 戸塚警察は私のこの提案は非常に良いものであるが道路標示標式は国土交通省の担当なのでそちらの方へ廻したいので御了解を願いたい事と図面などありそのまま転送したいので正式な住所・氏名・生年月日も知らせて欲しいと言はれ、私は「私の提案が実際に採用され逆走者が一人でも減少する事が出来れば言う事はありませんので貴署で善処して下さい」と申し上げた。提案がお役に立てば幸甚と期待して居る所である。

2025.7.10