校章
校名
校名

先輩から

自己紹介

投稿    同窓会  川上 卓蔵(S40e)
川上
 同窓のみなさま、初めまして昭和40年電子科を卒業しました川上卓蔵でございます。わたしは定年を迎え、縁がありまして、現在中国雲南省昆明市にある会社で技術顧問として働き、3年が過ぎ4年目に入ったところです。
 会社は光学製品製造、光学部品の製造しており、わたしの仕事は生産技術、品質管理、法的な規制対応などの管理を全体統括しています。
 昨年、中国と日本は尖閣諸島の問題で関係が悪化し、一部暴動まで起きてしまいましたが、ここ昆明市は安全で治安は良く、今のところ至って平穏に過ぎております。
写真1
 今回は昆明について簡単な紹介をさせていただきたいと思います。雲南省は中国の最西南部に位置し、南はベトナム、ラオスと西はミァンマーと接しています。
 雲南省の首都が昆明市です。市内は海抜1900メートル、三方を山に囲まれ、南に(テンチ)と呼ばれる大湖に面しています。南東100キロメートルの所に石林(写真1)というカルスト地形の景勝地があります。大小さまざまな奇岩が林立したまさに石の林です。
 昆明の気候は大体最低気温が4℃、最高気温が28℃、しかも湿度が低く通常はめったに汗をかくことはありません。
 昆明は日本の女子マラソンチームの高地トレーニングの地でもあり有名になりました。気候が良くて住みやすいので、昔から昆明は春の城と書いて「春城」と呼ばれています。
 やはり同じ箸、漢字文化圏と言っても、そこには相当なカルチャーの違いがあり困惑することも多々あります。例えば、わたしたちは中国の国は儒教の国で、考え方、行動なども同じだと考える人が多いと思うのですが、とんでもありません。勝手にそう思い込んでいるだけなのです。箸でちゃんと食べているのかと思うと、ホーローどんぶりの中にご飯とおかずを入れて、スプーンでカチャカチャいわせながら、玄関で腰を下ろして食べている姿をよく見かけます。
 これは、わたしはきちんと飯が食えているのだとアピールしているのもあるそうです。何千年という長い間、支配者に搾取されてきた歴史は、食うことだけは今も変わってないように感じられます。
写真2
 中国の人は、メンツを非常に重要視します。周りの人間関係を信頼し大切にしてみんなは行動をしているのが実態です。人間関係でも、付き合い方など多くの違いを認識し、相手を理解しなくてはなりません。一般の中国の人は日本に対して好意的であり、親切であります。写真2.は金馬・碧鶏坊という昆明市内にある有名な坊です。明代に創建されて400年の歴史があります。民族の特色が目立ち、昆明のシンボルになっています。
 ある時、夕日の光が碧鶏坊を照らした影と、月の光が金馬坊(後側)を照らした影が互いに交わり離れていく、「金碧交輝」という奇観な現象が60年に一回起こるとされている有名な坊です。
写真3
写真3.は西山の絶壁に貼りつくように龍門石窟が見えます。龍門石窟から見下ろす眺望は素晴らしいものが あります。
石窟は清代のもので、神のお告げを受けた僧が一人で70年余をかけて作り上げたと言われて います。石窟の入り口に龍門と刻まれた下にちょっと出っ張った丸い玉があり、この玉に触ると出世すると 言われているところです。登竜門の語源になったところです。
 このような昆明で実際に3年間生活し、その中でのカルチャーショックを私なりに「中国滞在記」と言う 本にまとめて見ましたので、興味のある方は一読をお願いいたします。
写真4
申し込みは、FAXにてお願いいたします。
電話 048-722-2847
FAX  同上
税込みで1500円+送料(290ページ)

 昆明市高新開発区在住
       川上 卓蔵