先輩から
日本的一个人看昆明(その4)
投稿 川上 卓蔵(S40e)
円通寺
昆明の中心街から少し離れて、市内にある神社・仏閣を見てみることにします。
雲南省昆明は相当古い歴史を持っていますので、市内のあちこちに古刹が目立ちます。
1966年に始まった文化大革命のさなかに神社・仏閣はことごとく破壊されましたが、45年経った今は
修復が行われ、復元が完了しています。
なかでも昆明市内で有名なお寺は円通寺でしょう。円通寺は昆明市内の翠湖公園に近く、螺峰山(今の円通山)麓にあり、1200年の歴史をもつ昆明最大の
仏教古刹です。
唐代、南詔国のモン氏がここで補陀羅寺を創建し、それから数回の拡大、修復を重ねて今の規模となりました。1983年に中国の重要文化財に認定されました。
円通寺は、中華庭園造園の形で建てられています。円通寺院は南に面して、中軸沿いに、清朝康煕年間(1668年)に建てられた円通勝景坊、天王殿、八角亭、大雄宝殿、回廊、池など左右対称に配置されています。
澄んだ青い池に囲まれた八角亭を中心に、正面は壮麗雄大な金色瓦屋根の大雄宝殿が聳え建っています。
大雄宝殿には清光緒年間に塑造した三座の仏座像を奉り、ほぼ中心に高さ約10mの二本の柱に色とりどりの竜が彫られており、四壁には生き生きとした表情もつ五百羅漢が立っています。
円通寺は昆明市民たちが仏教行事を行う場所として、現地の住民や海外からの観光客でにぎわっています。
わたしも日本の正月を終えて昆明に帰ると、ここに初詣に毎年通っています。
中国の春節(旧正月)の時には特に人でいっぱいになります。
大観公園
左の写真は大観公園の中にそびえる大観楼です。昆明市の西南に位置し、面積約0.5ヘクタールの庭園式公園です。
清代から、その景観の良さゆえに行楽地として人気が高いところです。
園内に建つ大観楼は、1690年に創建され、火事で焼失した後の1866年に再建された木造3階建ての建物
です。
内部には歴代の文人墨客の題字が多く残されています。周りには蓮池が多くあり6月ころになると蓮の
花が満開になり心を和めてくれます。
大観楼の3階から見る景色は西山を望み壮大な景観が望めます。
市民の憩い場所として、いつも賑わっています。池にはボートが浮かび水辺から見る大観楼はまた
格別のものがあります。
池の水がきれいでなく、ちょっと残念な気がします。
東寺・西寺
昆明市内に建つ仏塔で、ともに南詔国時代に建立されたものです。
西寺塔は、慧光寺の重要な建築物として、829年に建立され、高さ31メートルの十三層のレンガ造りの
仏塔です。
東寺塔は、常楽寺の境内に西寺塔と同じ年に十三層の仏塔として建立されたものです。
古い町並みの中にその威容を誇っています。バックには近代的なビルが立ち並び新旧のコントラストを
演出してくれます。
レンガ造りがよく壊れずに、またきちんと保存されているのには、驚きの感があり
ます。
近日楼
この通りの近くには、1270年代の元時代に建った近日楼があります。
近日楼は雄大で、朱色、黒色、青色と非常に綺麗であり、年配の昆明人には「太陽に近づく高楼」と
誉められています。
もとの位置は昆明古城の南北に中軸線に位置し、昆明の南大門、金馬、碧鶏坊と同じように昆明市のシンボル
となっており、また「麗正門」とも言われています。
清時代に雲貴総督が昆明に来て、「麗正門」を「近日楼」に改名し、門の上のやぐらも「近日楼」と言われて
います。
この門の下に立つと、当時の権力の大きさがありありと見えてきます。
金殿
昆明市北郊外の鳴鳳山に位置し、13ヘクタールの面積があります。金殿とは銅製の宮殿のことで、正確には「銅殿」と言います。
最初の新銅殿はぴかぴか光っていたので「金殿」の名が付けられました。
金殿は高さ6.7m、幅7.8mの純銅製で、総重量は250tで、中国で銅製の大殿中、保存された最大、最高な銅製の道教の殿です。
周りには植物園があって、散策にはとても良い所です。
(次回は昆明市から離れた観光地を紹介します。)
楊 宇
昆明在住 川上卓蔵