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《人生の回想》

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第54話 今年二度目の学会活動
野﨑(旧姓:椿)敬策(S46e)
 2023年8月29日(Tue)10:30~17:30まで関東学院大学 金沢八景Campusにて3学会(IEICE/IPSJ/IEE)合同のITS研究会があった。筆者はLast Sessionの座長を務めた。この3学会合同の研究会、久々に参加した。現地とリモートによるHybrid開催で途中、リモートでは時々映像や音声が途切れ無駄な時間を費やした。ちなみに、3月の電通大でのIPSJ全国大会のHybrid開催では問題は起きなかった。
 4Sessionで10の論文発表とひとつの招待講演があった。Session2の招待講演では東京都立大(一時、石原都知事の意向で都立大が首都大学東京にNaming Changeしたが、小池都知事が再度、東京都立大と元に戻したいわくつきの大学)の相原教授による“観光流動の把握と行動変容にむけて”と題した内容で、この講演はかつて筆者が“観光とITS”と題して沖縄をはじめ湯布院や萩、伊勢志摩等を取上げ自治体に出向いてPresentationしたり鹿児島、長崎、高知、宇都宮等の各大学で招待講演に対応した事と相通じるものがあった。
 講演の中でQuestionがあり、山形県の観光Spot当てで山寺(立石寺)は何番目かとの内容だった。会場ならびにリモート参加者にAnswerを求め、結果、筆者は5番目とAnswerした。見事に正解し正解者は筆者一人だけだった。ちなみに、道の駅がTopだった。この傾向は全国でも同様との報告が相原教授からなされた。筆者の予想は4番目が蔵王エコーライン、6番目が最上川ライン下りだった事から地の利からして観光客の動態が両Spotの中間に山寺を選択すると考えた。結果、正解だった。教授と名刺交換し懇親会の場では様々な意見交換が出来た。余談だが、かつて都立大の片倉教授(交通工学の専門家)とは首都高速や様々な高速道路の交通管制システム委員会で議論させて頂いた思い出がある。
 筆者が座長を務めたLast Sessionでは4つの論文Presentationだった。
・フラクタル画像解析による二車線道路での車両追跡における評価指標について(日大)
・速度変動を考慮したMEMSセンサ情報による車両位置の推定方法
 “仮想時間軸による速度変動の補償”(TID:東京情報デザイン専門大学 最近新設された)
・三次元ミリ波MIMOレーダによるスペクトル解析を用いた車両速度推定の一検討(群馬大)
・PDRのためのステップ計測における評価指標に関する一検討(宇都宮大)
 このSessionで唯一、女子大生がPresentationしてくれた。過去においては数名の女子大生(慶応や北陸先端大など)が居たが最近では珍しいことだった。今回の研究会では総じて目新しさに欠けたが(東大や福岡大・はこだて未来大など)“衝突被害軽減のためのアクティブ傾斜制御シートの提案(広島市立大・三菱自動車の共著)“では追突事故の際のむち打ち症軽減のためのDriver sheet💺を研究開発しており、空気圧やMotorによるActuatorを駆使したUniqueな内容であり、実用化が期待された。