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《人生の回想》
第52話 ショートな“失恋小説” (後編)
野﨑(旧姓:椿)敬策(S46e)
梅田のMusic Pubで青年はひとり、バカラのGlassにScotchを注ぎ好きなJazzに聴き惚れていた。二人の女性がGlass片手に近づいてきた。少し年の離れた二人で若い方は髪が肩より少し短めの色白でふっくら美人、年上の女性はショートカットの髪の引き締まった顔立ちの美人。青年を真ん中に三人で音楽や絵画Artの話などでお酒が進んだ。いつしか深夜となり帰路についた。
年上の女性は方向が一緒で二人はタクシーに同乗した。暫くすると女性の自宅付近に着いた。淀川の土手が拡がっていた。少し酔いを醒まそうと青年は誘われ一緒に降りた。土手にのぼり腰を下ろした。遠くには大阪のネオンがまだ光輝いていた。いつしか青年の両手が女性の肩に触れていた。また逢う事を約束し二人は別れた。
再会は梅田の阪急地下街だった。暫く混雑する地下街を歩き表に出た。ショートカットの素敵な女性。青年は恋をした。その後は新幹線で東西の二人は月一で出逢った。懐かしい京都の哲学の道から嵐山の竹林を歩いた。大原や鞍馬にも出向いた。
ある時、少し厚めの封書が届いた。差出人は彼女だった。名前のみが記されていた。封書を開けると中には一枚のスケッチが入っていた。倉敷辺りの漁村の風景。一艘の漁船が港に浮かんでいた。彼女は美大出だった事を思い出していた。添えられた手紙には結婚が記されていた。青年は失恋した。嫁ぎ先が記されていなく二度と遭う事は無かった。
年上の女性は方向が一緒で二人はタクシーに同乗した。暫くすると女性の自宅付近に着いた。淀川の土手が拡がっていた。少し酔いを醒まそうと青年は誘われ一緒に降りた。土手にのぼり腰を下ろした。遠くには大阪のネオンがまだ光輝いていた。いつしか青年の両手が女性の肩に触れていた。また逢う事を約束し二人は別れた。
再会は梅田の阪急地下街だった。暫く混雑する地下街を歩き表に出た。ショートカットの素敵な女性。青年は恋をした。その後は新幹線で東西の二人は月一で出逢った。懐かしい京都の哲学の道から嵐山の竹林を歩いた。大原や鞍馬にも出向いた。
ある時、少し厚めの封書が届いた。差出人は彼女だった。名前のみが記されていた。封書を開けると中には一枚のスケッチが入っていた。倉敷辺りの漁村の風景。一艘の漁船が港に浮かんでいた。彼女は美大出だった事を思い出していた。添えられた手紙には結婚が記されていた。青年は失恋した。嫁ぎ先が記されていなく二度と遭う事は無かった。
(編集後記)
このShort Story はFictionである事を記す。誰にも幾度となく人生の中で大恋愛と失恋を繰り返す。この青年も様々な経験をしながら新たな世界を求めて生きて行くだろう。
このShort Story はFictionである事を記す。誰にも幾度となく人生の中で大恋愛と失恋を繰り返す。この青年も様々な経験をしながら新たな世界を求めて生きて行くだろう。