校章
校名
校名

会員投稿

《人生の回想》

写真
第46話 盟友 竹津氏を偲んで・・
野﨑(旧姓:椿)敬策(S46e)
 風薫る五月 我が国の四季は素敵である。
この様な中 盟友 竹津君が先月 遠い世界に旅立った。思いもしない出来事だった。
 彼との出会いは高校二年になった時である。ヒョコッとスキー部に顔を出した。何故 この時期にと思った。彼いわく 体を鍛え勉学との両立を図るとの事だった。夏頃 筆者はスキー部を去った。結果、彼と一緒に滑った記憶は無い。卒業アルバムの撮影で久々に呼ばれた。かつてのスキー部である。その時の一枚を紹介する。
写真

スキー部
前列:左から二番目 故 竹津君 後列:右端 筆者

 卒業後、電気科で優秀だった彼が進学か就職かは知らずに2016年の再会まで時が経った。久々に同期の原副支部長に誘われ同窓会 東京支部に顔を出した。受付で声を掛けられた。椿じゃない?と彼は言ってくれた。しばし 誰だっけ・・スキー部で一緒だった竹津だよ と彼は言った。思い起こす事 45年ぶりだった。支部役員として筆者を迎えてくれた。
 それから2019年の支部総会まで常に顔を会わせた。彼の活躍は凄かった。名司会に活舌爽やかな彼。高校当時を偲ばせていた。総会終了後、二次会に誘われ旧友との話に華が咲いた。日本酒が強かった彼。当時は未成年でその様な姿はお互い知らない。その後、カラオケに行った。彼の美声が場を沸かした。なんでも歌う彼・・演歌が一番だったかな。聞くところ様々な会合で歌っているとの事だった。定年後も暫く嘱託として社会インフラ関連でコンサルをやっているとの事だった。原君が関東支部のS46同期会を立ち上げその時も何度か一緒した。
写真

2020年2月 S46同期会にて
右:故 竹津君

 3年経ったとき、金井支部長から長工大賞の声が掛かった。竹津君が筆者の推薦文を記してくれた。名文極まりない称賛の内容だった。結果、2019年 同窓会本部から「長工大賞」授与の連絡が山下会長から届いた。思いもよらぬ彼との再会が筆者を勇気づけてくれた。

 ある時、彼が病に伏している事を知った。病状から筆者の知る最新医療を受診してはと話したが今の診療を継続するとの事だった。2020年に入りコロナウィルス蔓延でその後会う事は出来なかった。
 東京支部便り21号の編纂で彼の「古希を迎えてふるさとを想う」が載った。彼の遺稿となってしまった。筆者も同様に「人生の勲章 “長工大賞”」文を載せて頂いた。彼の記した推薦文の結果が実った事にあらためて感謝する。同じ3月生まれで本年古希を迎えたばかりだったのに二人の別れがこんな姿で・・悔しさで一杯だ。
 心よりご冥福をお祈り申し上げます・・