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《人生の回想》

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第44話 情報処理学会 (IPSJ)「第85回全国大会」座長を務める
野﨑(旧姓:椿)敬策(S46e)
 2023年3月2日~4日 調布の電気通信大学において情報処理学会(IPSJ)の全国大会がハイブリッド開催された。今回で85回を数える。2019年永平寺町で電子情報通信学会(IEICE)のITS研究会 ワークショップ以来の学会活動となった。発表分野は多岐にわたり一般セッション、学生セッション併せて200セッションほどあり発表論文数は1200程(1セッション/平均6テーマ)におよぶ。筆者が担当したセッションはネットワーク分野の「物体識別と機械学習」である。3月4日(土)13:20~15:20 学生セッションで8篇の論文プレゼンテーションを担当した。このセッションでは会場に4人、リモートで4人のプレゼンテーションに対応した。
 各論文テーマを紹介すると以下のとおりである。
 このセッションはそれぞれユニークな研究テーマのオンパレードとなった。聴講者も会場およびリモートを含め50名ほどが参加した。どの論文も3年間のコロナ禍の中でしっかりと研究に取組み、どれも優秀な論文だった。座長のミッションは司会進行とQ&A、そしてコメントをする。さらには特に優秀な論文を2編選定し、選定理由を学会本部に報告する事である。論文構成は一例を以下に示すが、各論文とも概ね同様の構成である。
・研究開発テーマ名 ・研究者名および所属 ・はじめに ・研究概要
・検出モデル構築機能 ・笠木と透かしの有無判定機能 ・実証実験 ・実験内容
・結果と考察 ・おわりに ・参考文献
 通常の研究会等では6~7ページで論文を纏めるが、全国大会の論文サマリーはセッション数と発表者が多いことから2ページである。
 プレゼンテーション時間は12分/テーマでQ&Aを含め15分間の持ち時間である。研究成果を時間内でアピールするにはそれなりの事前準備が必要となるが、発表者は時間内に立派なPowerPointスライドを駆使し上手く纏めてくれた。おそらく学内で数回のリハーサルを指導教授の下でやった事が伺える。会場やリモートでのQ&Aやコメントも活発に行われこのセッションを無事に閉じた。久々の学生達の取組成果に接して、日本の科学技術の未来や産業分野の将来に望みを与えてもらった。
 後日、研究会の委員長より労いのメールを頂いたことを記す。