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　1997年10月23日から28日までイタリアに滞在した。ベルリンのテーゲル空港からアルタリア航空でミラノ経由しローマのフィミチーノ空港に降り立った。ローマ・ナポリ・ポンペイ・フィレンツェ・ピサ・シエナを観光した。古代ローマを思わせる歴史の流れを堪能したイタリアだった。
　ローマはイタリア最大の都市で紀元前からの長きにわたる歴史の数々の遺産が残されていた。コロッセオ・トレビの泉・スペイン広場・サンピエトロ大寺院・バチカン共和国等を散策した。

　市内の至る所に市場があり美味し果物や野菜の数々が売られていた。

　真っ青な空の中、バスでナポリに向かった。地中海に面した港町・高台から望むナポリ湾とヴェスヴィオ火山の美しい光景に異国情緒を味わった。

　ナポリから紀元前79年のヴェスヴィオ火山大噴火で一瞬にして火山灰に埋もれた古代都市ポンペイに向かった。ポンペイは18世紀に発掘され、遺跡には神殿や会議場、浴場や食事場等の当時の社会生活が偲ばれる光景だった。

　ローマのテルミニ駅から列車でフィレンツェに向かった。到着後、フィレンツェの街が一望できる丘に行った。美しいの一言に尽きる光景だった。市内散策で丘の上から望んだサンタ・クローチェ教会やヴェッキオ橋、シショーリア広場そして世界第一級の美術館でルネサンス期の絵画や彫刻が展示されているウフィツィ美術館に行った。その後、エレガントな高級ブティックでウィンドウshoppingを楽しんだ。

　イタリア最後はピサとシエナだ。ロマンチックな樹木の街道をピサに向かった。初めてヨーロッパで雨に打たれた。ピサに着き折りたたみ傘を買った。傘を差しながらピサの斜塔や教会を散策した。雨がしっとり降る中の散策は情緒漂う素敵な光景だった。斜塔が倒れないように基礎工事が進められていた。また、教会内では壁画などの修復がなされていた。建築物や美術品等の遺産を後世に伝えるための努力に感銘を受けた。

　イタリア最後の地、古都シエナに向かった。田園風景を眺めながら移動していると突如として赤茶けた石造りの街並みが眼に飛び込んできた。一瞬、タイムスリップした世界に迷い込んだ瞬間だった。中世の街並みは石畳が幾筋にも細かい路地を形成し、今にも倒れそうな赤茶けたレンガ造りの建物が密集していた。雨に濡れた石畳や建物は今も記憶に残っている。

　いつまでも佇んで居たい気を吹っ切り、3カ国目のフランス・パリに向かった。