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　筆者が結婚し41年間暮らした我が家も既に築56年が経過し、雨漏りも始まっていた。65歳になり建て替えを決意した。

　2018年6月に住宅展示場をいくつか見学し、数多い住宅メーカーの中からセキスイハイムに決定した。住宅建設はユニット構造で比較的短期間に工事が可能だった事とユニット毎に工場である程度製造する事で品質が安定している事が決め手になった。また、東日本大震災などで建物破壊が無かったことも理由のひとつである。
　仮住まい探しは住宅メーカーのサポートで始まった。グランドピアノが設置でき、ペットの入居が可能で車二台の駐車スペースがある事を条件に探した。結果、車二台の駐車を除き全て条件をクリア出来る住宅が我が家から車で10分ほどの高台に見つかった。

　7月末に引っ越しが始まった。ちなみに自宅解体は8月10日からを予定した。 引っ越しの中で一番の苦労はグランドピアノの解体、搬出そして仮住まいへの搬入、組立だった。ピアノ搬出は家の裏から予定したが結果、表玄関からの搬出が可能だった。

　仮住まいへの搬入は家が高台にあり植木と電線が邪魔をした。玄関への登り口も階段で狭くクレーンで吊り上げ搬入が決定した。

　8月8日までに引っ越しが完了し借り住まいでの生活が始まった。高台でチョット別荘風の建物は快適だった。家の前にバス停も有り金沢文庫までのアクセスには不便が無かった。なお、もう一台の車は我が家の近所の駐車場を借りた。この駐車場は建て替え後も使っている。いずれ車一台で十分な為、建替え後の駐車スペースは車一台の設計とした。
　新しい家の青写真はハウスメーカーの設計者と十分な打ち合わせで外観・間取り・内装・外装等を決定した。

　8月10日に予定通り解体が始まり、住み慣れた我が家の前で記念撮影となった。遊歩道からの我が家が右の写真である。

　解体整地が完了したのが2週間後の8月23日だった。天候にも恵まれ工事は順調に進んでいた。9月2日に地鎮祭を行った。あいにくの雨だったが雨降って地固まる諺通りとなった。この後、基礎工事が始まる。

　基礎工事では26本の杭打ち（杭はおよそ18ｍの岩盤迄）に始まり床下空調の配管後、建物ユニットの設置が始まった。

　今回の我が家は13ユニット構成となった。家の前も後ろも道路の為、大型クレーン・大型トラックが出入りでき設置工事は朝の9時からお昼過ぎの2時位で完了した。なお、設置工事は当初9月末の予定で有ったが台風の影響などで10月8日までズレ込んだ。幸いにも雨も降らず予定通り工事が出来た。組立風景は観ていて感動モノだった。

　2018年11月15日引き渡し日となった。8月10日の解体からおよそ3カ月で新居に引っ越した。外構工事が多少残り最終的には12月半ばに完成を迎えた。現在、既に4年が経過し満足な生活を送っている。