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《人生の回想》

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第21話 Jazzに始まった音楽人生
野﨑(旧姓:椿)敬策(S46e)
 松下に入社し二年目、二人部屋の社員寮に移り部屋も少し広くなったのでテクニクスのステレオを購入した。4chの最新ステレオアンプだった。まだ、プレーヤーはベルトdriveだったと記憶する。スピーカの出来は今一で高音域では変な共鳴音がチョット出た。
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購入したテクニクスのステレオアンプ

 初めてJazzに接した。MJQ(Modern Jazz Quartet)の虜になった。
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MJQ

 その後、ウェントンケリー(ピアニスト)、ハービーマン(フルーティスト)、ウェスモンゴメリー(ギター)、マックスローチ(ドラム)そしてオイゲンキケロ(クラシックをJazz化した天才ピアニスト)等を聴いた。
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ハービーマン

 コーラスを始めた頃からClassicにも興味を抱いた。当時、指揮者のカラヤンとカールベームが一世を風靡していた。カラヤンはベルリンフィル、カールベームはウィーンフィルを振っていた。派手なカラヤンに対しベームは地味だったが、ベームの振るブラームスの交響曲に心を奪われた。バッハやヘンデルの古典バロックにラモー等も聴いた。チャイコフスキー、リスト、ワーグナーも好みである。
 歌曲にも憧れ特にシューマンの“詩人の恋”が好きだった。ドイツリードの巨匠:ペーターシュライヤー(テノール)に憧れた。シューベルトの“冬の旅”ではフィッシャーデースカウ(バリトン)が好きだった。
 映画音楽やポピュラーの世界ではポールモーリヤ・オーケストラが好きでよく聴いた。
 コーラスで忘れられない曲が有る。混声合唱組曲“山に祈る”と男声合唱組曲“雨”だ。山に祈るは山岳登山事故が多発していた頃、鎮魂を込めて創られた曲だった。雨は明治大学グリークラブが初めて委嘱して出来た曲でその後、殆どの大学のグリークラブで歌われた。
リサイタルの打ち上げなどで必ず歌ったのが“いざ立て戦人よ”だった。
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いざ立て戦人よ

 その後、フォーレやモーツァルトの宗教曲”レクエイム“や”、マタイ受難曲、ハレルヤ、ベートーベンの第九“合唱”等を歌った。この頃、二期会の声楽家とも知り合った。立川澄人(バリトン)や岡村喬生(バス)、中村博(テナー)、斎藤昌子(ソプラノ)等である。
 世界に眼を向けると三大テナー:プラシド・ドミンゴ、ルチアーノ・パヴァロッティそしてホセ・カレーラスの歌声に魅了された。カンツォーネやオペラのアリアに聴き惚れた。
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世界の三大テナー

 ナポリではナポリ民謡を筆者が歌うと日本の“さくらさくら”を歌ってくれた。エール交換でワインもすすんだ。
 結婚してからピアノを弾く楽しみ、ピアノで歌う心地良さを知った。上手くも無いのに出張の際、夜な夜な各地のお店で楽しんだ。北海道から沖縄まで数えたらピアノのあるお店に行ったのが二十八件ほどあった。海外ではホテルのロビーやラウンジにピアノが有りチョット楽しんだ。
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Pianoと歌で楽しむ筆者

 今年、赤坂Pianoパブ:b♭で知り合った歌手“田口やすひこ”氏の50周年記念コンサートに招待された。二十数年来の歌仲間の一人で歌謡曲からカンツォーネまで歌うオールマイティーな彼とはお店で歌やPianoで一緒に楽しんだ仲である。また、馬車道のシャンソンパブ:ドール(今は無)で知り合ったシャンソン歌手”佐川由紀子“の30周年記念コンサートにも招待された。やはり二十年来の知合いでシャンソンはもちろんの事、様々な歌を楽しんだ。
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歌手:田口やすひこ(オールマイティーな歌手)

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シャンソン歌手:佐川由紀子

 ここ数年、音大出の若い人たちの生演奏を楽しんでいる。ピアノをはじめバイオリン、フルート、オーボエ、サックスフォン、アコーディオン、パーカッションそして歌等である。
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Concert風景

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若手演奏家の数々

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プレゼントされたCD

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Classic Salonに向かう筆者

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歌とpianoで

 これからも大好きな音楽で人生を楽しみたい。 なお、初版原稿ではレコードやCDジャケットのscanning画像を文面に挿入し内容面でリアルさを出していたが、HP担当者から著作権侵害の可能性を指摘され削除した。やや内容面で面白味が無くなった事をお詫びする。

 第22話のテーマは現在、思案中である。