散歩クラブ同好会
散歩クラブ 第10回活動報告
忠臣蔵散歩
ルートのポイント
皇居・東御苑(松の廊下)
雨の中を東京駅を出発し、大手門から東御苑に入る。大手門の白壁は3月11日の東日本大震災で崩れ落ちたままとなっており、震災の大きさを思い起こさせる。
三の丸尚蔵館では「幻の室内装飾」展が行われており、 治宮殿を飾った品々が展示されており、しばし見学する。
その後、御苑内を散策しながら松の廊下跡に行き、当時の情景を思い浮かべる。現在は、石碑が建っているだけで、係りの人に場所を聞いたとき、「何もないですよ」と言われたが、忠臣蔵散歩としては、省略できず。
その後、天守台に上り、風景を見る。幸いにも、ビル群は雨に煙って微かに見える程度で、江戸時代の風景を思い浮かべる。
崩れ落ちた大手門の白壁
三の丸尚蔵館の前にて
松の廊下跡にて
吉良邸跡
皇居を北桔橋門から出て、竹橋から両国に地下鉄で移動する。
現在の吉良邸跡は本所松坂公園として、地元両国三丁目町会有志が発起人となり、旧吉良邸の首洗い井戸を中心に土地を購入し、当時の東京市に寄付したもの。広大だった吉良家上屋敷の約86分の1のミニチュアながら、なまこ壁が往時をしのばせる。
吉良邸あとの碑となまこ壁
吉良上野介像
吉良家二十士碑まえにて
昼食(玉川屋)
吉良邸を見学した後、近くのお蕎麦屋で遅い昼食をとる。外は冷たい雨で、蕎麦焼酎を蕎麦湯で割り、身体を温める。 食事は“討ち入り蕎麦”を注文したが、具が沢山入っており、美味しかった。
増上寺
山門楼上よりの眺望
軒先の東京タワー
増上寺は忠臣蔵とは直接関係ないが、今年は法然上人の 800 年忌で、戦後初めての三解脱門のご開帳が行われており、これを見るために寄り道をした。門の楼上には釈迦三尊を中心に、十六羅漢像や上人尊像が並べられていた。またここから望む浜松町に続く大通りは壮観で、石川五右衛門もこのような景観を愛でていたものと思われる。 最近は東京スカイツリーが賑わっているが、増上寺の軒先から眺める東京タワーが我々の年代には親しみを覚える。
泉岳寺
夕刻近くになり、急ぎ、泉岳寺に向かう。
地下鉄の駅を降りるとすぐ近くに泉岳寺がある。生憎の雨でお参りの人はいなく、我々だけの参拝となった。
浅野匠頭の墓は大きく、その脇に冷泉門院の墓がある。その奥に、大石内蔵助以下、四十七士の墓がある。12 月に入ったら多くの参拝客で賑わう。
泉岳寺門前にて
四十七士の墓地にて
反省会
16時近く、泉岳寺を後に、雨の中、品川駅まで反省会を楽しみに歩く。約、1 万7 千歩の散歩を終え、会場に着く。大いに飲み、食べ、楽しいひと時を過ごして解散となった。
以上
小島 洋(記)